直売にこだわる♪~その④~規格の概念を捨てる
***************************************************************************
【コンセプト♪】
2017年に畑作独立後、
2年連続で一反当たりの年間売上額120万円の実績が出せています♪
小規模農業・家庭菜園で通用する(と思われる)
オレ流栽培のことを中心に、
メモ・備忘録も兼ねて綴っていきます♪
***************************************************************************
僕が直売にこだわる理由↓
■ダイレクトに届けたい (直売にこだわる♪~その①~ダイレクトに届けたい)
■販売依存の回避 (直売にこだわる♪~その②~販売依存の回避)
■値付けは自ら (直売にこだわる♪~その③~値付けは自ら)
■規格の概念を捨てる (今回はここ♪)
■無理なく、多様性を持った栽培を続けたい
■入金サイクルが早い
今回は上記理由の四つ目 「規格の概念を捨てる」 について書いていきます♪
一般流通しているお野菜のほとんどは
「規格」という概念に則って
取引されています♪
規格基準で判断される取引をしたことがないので、
規格に関してはほぼ無知で、
勝手なイメージで書いてることだけ
前もって断っておきます♪
規格には色々と基準があり、
その基準に応じて、ランキングされたりします♪
特・優・良
とか♪
(果樹が多いのかな??)
あるいは、
サイズによって、
2L,L,M,S
など
(じゃがいもとか良く見ますね♪)
要するに、
一定ラインの基準が「規格」ということです♪
で、その規格から外れると、
商品として受け入れてもらえず、
廃棄ロスなど、心痛む結末を迎えてしまったりするわけです♪
さて、僕の場合、
直売に特化している大きな良点が、
この「規格」全く無視♪関係なし♪
なところです♪
ピンポイントで単品お野菜を写真に残していないので、
ここではお野菜セットの写真をベースに
僕の規格外お野菜の提供事情をお伝えします♪↓↓
2018/11/5に出荷したお野菜セットの様子です♪
オマケの柿と、
11種類のお野菜を詰め合わせたお野菜セットになっています♪
お野菜セットについては、
また改めて記事にします♪
↑の写真は、
一枚目→セット内容のパッキング前の様子
二枚目→パッキング後の様子
を映しています♪
で、ですが、
お野菜セットに限らず、
僕の場合は、
↑の写真のような各お野菜を、
きちんと商品として、
・マルシェ
・直売所(産直)
でも販売しています♪
で、ですが、
↑の写真の中で、
一般的な規格をクリアするであろうお野菜は、
ほとんどない
ですね♪
せっかくなので、
一個ずつ見ていきましょう♪
(数字は写真一枚目の各お野菜、()内のアルファベットは、
一枚目のその数字のパッキング後(写真二枚目)に該当するお野菜)
1.(I)里芋
2.(B)人参
3.(E)レタスミックス
4.(K)丸葉小松菜
5.(G)紫とうがらし
6.(F)オクラミックス
7.(H)金時草
8.(D)野沢菜
9.(C)日野菜かぶ
10.(A)宮重大根(抜き菜)
11.(J)シカクマメ
12.(L)柿
規格という概念を完全無視した代表例をいくつか挙げて
説明していきます♪
まず、
2.(B)人参
葉付きです♪
真冬の霜害による葉の傷みが出るまでは、
葉付きでご提供しています♪
スーパーで、「葉付き」の人参を見たことありますか?
全くないとは言いませんが、なかなか見ないでしょう♪
人参の規格というのは、
葉なしのサイズ・重量で決められていることが
ほとんどなのではないでしょうか??
人参の葉っぱは、
ふりかけにもできるし、
バジリコソースのノリでソースにもできます♪
かき揚げも美味ですね♪
芯がまだ入りきってなければ、柔らかいので炒め物にも使えるし、
茹でて和え物なんかにもできます♪
規格に則って取引している農家さんの多くは、
葉っぱは廃棄されていると思いますよ♪
もったいないっしょ♪
とか、
10.(A)の大根も、
葉付きで提供してるし、
抜き菜ですよ♪
まだまだ生育中の大根ですが、
立派な一本の大根に育て上げる為に、
密植したところを間引いて一本に仕立てるために、
抜き菜がどうしても出たりしますが、
僕にとっては立派な価値ある商品です♪
しかもよく見てみると、
ばっちり曲がってるし♪
真っ直ぐじゃないし♪
もう一度言いますが、
野菜セットだから、ではなく、
マルシェでも産直でも、
同じように商品として販売しています♪
他にも、
3.(E)レタスミックス
→多品種のリーフレタスがミックス
規格のレタスというのは、一個一株の規格がほとんどと思います♪
4.(K)丸葉小松菜
→元祖小松菜で、東京都の伝統野菜
ですが、
生育にバラつきがあったりで、規格設定条件では安定した供給が難しかったり♪
それより何より、僕の場合は、
「虫食いのある」状態でも十分価値ある商品
として提供しています♪
5.(G)紫とうがらし
→奈良県の伝統野菜♪
辛くないし、一般的なピーマンのような形状じゃないし、売りずらいでしょうから、
そもそも規格設定する以前の流通の事情と思われる♪
6.(F)オクラミックス
→丸オクラと赤オクラのミックス
種類の混載ミックスで一商品とか、規格うんぬんの話じゃないですね♪
規格品って、流通の兼ね合いもあって、
キロ単位
とか
箱単位
とか
重量単位
で決まってくるものだったりするでしょう♪
7.(H)金時草
→加賀野菜でもあり、熊本県の伝統野菜(別名「水前寺菜」)でもある
独特なお野菜
独特すぎて、一般的じゃないから流通すらしていませんよね♪
8.(D)野沢菜
→長野県の伝統野菜で、そもそも菜っ葉というか、「かぶ」です♪
三大漬菜の一つとされるお野菜なので
完璧に菜っ葉のカテゴリに属してしまっていると思いますが、
もともと「かぶ」の一種です♪
つまり、根っこの部分も食べられます♪
流通している野沢菜で、根っこ付きというのも、
なかなか見ることは少ないのではないでしょうか??
9.(C)日野菜かぶ
→滋賀県の伝統野菜
グラデーションのかかった容姿が美しく、
細長が特徴的で、
さらに味が鬼マッハに美味な個性的なかぶですが、
あまりに個性が強すぎて、
一般的に売られているところを見かけることはないですよね♪
・
・
・
どうでしょうか??
普段スーパーで売られているお野菜は、
それだけ需要があるお野菜だからこそ、
流通量が多く、
消費者の方に受け入れられるであろう形状を固定することで、
それを一つの価値として提供してくれているのが、
規格水準を満たしたこれらのお野菜なのでしょう♪
その規格って、
どうして必要なの??って、
ちょっと考えてみませんか??
規格があるからこそ手に入るお野菜があるわけですが、
規格という概念の殻を破ると、
それこそ数えられないほどの、
今まで知らなかったお野菜や、
希少価値の高いお野菜などの存在に
気づくことができたりするものですね♪
結局のところ、
規格という概念が生まれ浸透した根本は、
消費者ニーズによるもの
なのではないでしょうか♪
ご家庭でお料理する際に選ぶお野菜の状態が、
こうであってほしいと思う方々のニーズを反映した
結果論なのではないかと思うのです♪
卸取引の場合(特に対流通)の多くは、
この規格基準でお野菜の評価が決められますので、
それに則ったお野菜を生み出し、
さらに、
前回も書いたように、
多くの場合が、
「言い値」での取引
ということになるわけです♪
「農家は儲からない」
と仰るガチ農家さんの多くは
販路をそこに依存する農家さんなのだと思います♪
そんな仕組みを作りあげてきたのは、
僕も含めた
「消費者の価値観」
なのかもしれませんね♪
規格という概念を導入した方が、
生産性が高まる産業というのもあるのも理解できますが、
正直、素直に、
規格の概念なくして、
消費者としてもより広くお野菜楽しめることを知ってほしいなって、
素直に思います♪
だってですよ♪
「紫とうがらし」の
旨味とか、加熱したら色が変わるとか、
「野沢菜の根っこ」って、
僕流の自然栽培(農薬・肥料・除草剤一切不使用)で育てた子は
甘味があってジューシーでめちゃくちゃ美味だし、
「シカクマメ」の、
コリコリの食感とか、
何もかもが、
十分に価値ある子だと思っているのですよね♪
もったいないなぁ、って、思います♪
こんなに美味しいお野菜を、
自分だけ楽しんで味わってもしょうがないし、
素直に、
一人でも多くの方に知ってほしいなぁ、と♪
楽しんでほしいなぁ、と♪
だから、
規格という概念にとらわれず、
直売という手段にこだわって、
提供しているわけです♪
この記事を読んでくださった方♪
何か少しでも、
感じとってもらえたら嬉しいです♪
規格がテーマでしたが、
お野菜セットの手法とか、
品目・品種の特性・特徴だったりとか、
それぞれ単独でいくつも記事が書けるような内容を
はしょりまくって凝縮してしまいました♪
さて、次回は、
「無理なく、多様性を持った栽培を続けたい」
をテーマに、書いていこうと思います♪
♪オンラインショップ♪ https://htst.shopselect.net/
♪Twitterやってます♪→ ID: bassistnfarmer (【百姓】遠藤翼@一反売上120万円/年)
♪instagramやってます♪→ ID: alatsubasa (https://www.instagram.com/alatsubasa/)
是非フォローよろしくお願いします♪
0コメント